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社会を明るくする運動 ~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~

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行動目標

*  犯罪や非行のない安全・安心な地域社会を築くための取組を進めよう 犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支えよう これらの点について、地域社会の理解と協力の輪を広げよう

犯罪からの立ち直りには,彼らを見まもり支える地域社会のあたたかい心が必要です。また,彼らが立ち直り,二度と犯罪を犯さなければ,私たちが暮らす地域も安全で安心なものになるのです。

重点事項

犯罪や非行をした人を社会から排除・孤立させるのではなく、再び受け入れることが自然にできる社会にするため次の事項を重点事項としています。
① 出所者等の事情を理解した上で雇用する企業の数を増やすこと
② 帰るべき場所がないまま、刑務所から社会に戻る人の数を減らすこと
③ 薬物依存からの回復と社会復帰を長期的に支える地域の環境を作ること
④ 犯罪をした高齢者・障害者等が、社会復帰に必要な支援を受けられる環境を作ること

黄色い羽根について

第61回"社会を明るくする運動"中央推進委員会では,「黄色い羽根」を運動の正式な広報資材とし,運動の一層の定着のために活用していくことが確認されました。
 この「黄色い羽根」は,長崎地区保護司会が考案し,第58回の運動から取組を始めたもので,運動のシンボルマークであるヒマワリと,刑期を終え出所した男性をあたたかく迎える夫婦愛を描いた映画『幸福の黄色いハンカチ(昭和52年,山田洋次監督)』にヒントをえて作られたものであり,全国各地に広がりを見せています。

三重における社会を明るくする運動の主な取り組み亀山保護司会亀山更女 三重保護司会 員弁保護司会 四日市保護司会 桑名保護司会 伊賀保護司会

三重における社会を明るくする運動の主な取り組み鈴鹿保護司会 伊勢保護司会 志摩保護司会 名張保護司会 津保護司会 三重における社会を明るくする運動の主な取り組み多気保護司会 度会保護司会 尾鷲保護司会 熊野保護司会

社会を明るくする運動の誕生

この"社会を明るくする運動"はどのようにして誕生したのでしょうか。昭和24年7月1日に非行少年や犯罪者の立ち直りの支援と,犯罪の予防を目的とした犯罪者予防更生法が施行されました。これによって更生保護制度が新しくスタートしましたが,戦後の荒廃した社会の中にあって,街にあふれた子供たちの将来を危惧していた東京・銀座の商店街の有志が,この法律の趣旨に共鳴し,同年7月13日から1週間にわたって「犯罪者予防更生法実施記念フェアー(銀座フェアー)」を開催しました。

この銀座フェアーは銀座を挙げての行事であり,軽音楽などの様々な催しが行われたほか,銀座の飲食店の従業員延べ2,000人が炎天下,保護少年のために二葉のバッジを売り,その売上げを更生保護のために寄附しました。

この銀座フェアーが刺激となり,また,同フェアーと翌25年に開催された「矯正保護キャンペーン」を通じて,犯罪の防止と罪を犯した人たちの立ち直りには一般市民の理解と協力が不可欠であるとの認識が深まり,昭和26年,この活動を「社会を明るくする運動」と名付け,社会に広めることとしました。これが,"社会を明るくする運動"の始まりです。

第1回の"社会を明るくする運動"では,中央行事として全国保護司大会等が開催され,矯正・更生保護に関する壁新聞,リーフレットの発行,ラジオ放送による広報活動などが行われました。また,地方行事としては,矯正管区単位で収容少年の野球大会,学校・PTAに対する更生保護関係者を講師とする巡回講演,"社会を明るくする運動"強調運動記念の「市民の集い」などが実施されました。

(1)内閣総理大臣からのメッセージ

“社会を明るくする運動”では,これまで法務大臣からのメッセージを地方公共団体の長へお届けしていたところ,第65回からは内閣総理大臣からのメッセージとなるなど,法務省だけでなく政府全体の取組として進められるようになりました。

≪第73回“社会を明るくする運動”内閣総理大事メッセージ≫
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(2)#社明73「#生きづらさを,生きていく。」について

一人ではどうにもならない"生きづらさ"があります。
犯罪や非行の背景にも,"生きづらさ"があることは少なくありません。

自らの過去と向き合い,生きづらさを抱えながらも,生きていく人たち。
その姿を受け入れ,生きづらさを包摂するコミュニティが必要です。

立ち直ろうとする人のそばにいて,寄り添うこと。
立ち直りを支援する人たちの活動を,応援すること。
立ち直りを応援するメッセージをフォロー・拡散すること。
そして,立ち直ろうとする人の"生きづらさ"に思いを寄せること。

一人ひとりにできることが重なりあえば,大きなコミュニティが作られていきます。

立ち直ろうとする人が向かうその先に,もっともっと大きな"生きづらさを包み込むコミュニティ"を。

"社会を明るくする運動"が目指す立ち直り支援の輪に,ぜひ,参加してみてください。

第73回社会を明るくする運動のポスターコンセプト

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CM動画(30秒) https://www.youtube.com/watch?v=fr9jb-vimDQ 
CM動画(15秒) https://www.youtube.com/watch?v=2ipCy48ZW5Q 

(3)「立ち直り応援基金 ~一人ひとりにできる立ち直り支援のかたち」について
犯罪や非行をした人たちが再び同じ過ちを犯さないようにするためには,彼らが孤立することのないよう,地域全体でその立ち直りを支えていくことが重要です。官民が一体となってこの支援に取り組むことで,再犯を防止し,安全・安心な地域社会づくりにつなげることができます。
現在でも,保護司,更生保護女性会,BBS会,更生保護施設,協力雇用主,更生保護協会等,多くの更生保護関係者や民間団体が,再犯防止と犯罪や非行をした人たちの立ち直りに向けた支援に尽力されていますが,その財政基盤は脆弱であることが多く,これらの関係者等の熱意のみによって,地域における立ち直り支援の活動が行われていることも少なくありません。これらの活動を,将来にわたっても持続可能なものとしていくためには,より多くの方々に,こうした活動についての理解を深め,支え手として加わっていただき,立ち直りに向けた活動の運営基盤をより強化していく必要があります。
立ち直り応援基金は,犯罪や非行をした人たちの立ち直りに賛同してくださる方々の思いと,民間団体の草の根の活動とを結び,未来に向けて,新たな被害者も加害者も生まない,安全・安心な地域社会を築いていくことを目的としています。

立ち直り応援基金ポスターデータ

(4)デジタルツールを活用した広報活動
  法務省では,再犯防止や更生保護,社会を明るくする運動などについて,SNS等を通じて情報発信をしています。

 保護局公式Twitter
https://mobile.twitter.com/MOJ_HOGO
 保護局公式Instagram
https://www.instagram.com/moj_kouseihogo/
 法務省公式YouTubeチャンネル
http://www.youtube.com/MOJchannel
 社会を明るくする運動ホームページ
http://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo06.html
 

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